アイコム技術の方に、話を聞きました。
■IC-R8500から受信性能向上。音の歪みもありません。FPGA(Field-Programmable Gate Array)+DSP方式を採用し、復調をすべてソフトウェアで処理。イメージ受信に有利となる回路構成を実現し、よりクリアな音声受信を可能にしています。また、スペクトラムスコープの精度や表示速度も、復調部にアナログ回路を含むものと比べ格段に高い性能を達成しました。さらにRF部のフロントエンドに11分割(HF帯)、13分割(V/U帯)したバンドパスフィルターを採用するなど、優れた受信感度と多信号特性を備えました。
■各種デジタル受信対応。デジタル消防・救急・警察などは受信できませんが、D-STAR、P25他デジタル波を受信可能です。研究機関などで人気です。IC-R8500は、オプションRS-R8500でパソコンコントロールが可能でしたが、本機は、PCでの操作およびLAN経由による遠隔操作が可能です。
■音質の向上! スピーカーのボックス構造がきちんと区切られているので、IC-R8500や、最新IC-7300よりも音質は上。このサイズで、この音か。一度、音を聞いてみて下さい。
■操作性は抜群。リアルタイムスコープ、ウォーターフォールで、他機種を大きくリード。7300で大人気のリアルタイムスコープ。この価格帯で、このリアルタイムスコープが搭載されているモデルは、他にはありません! タッチパネルと合わせて、圧倒的に使いやすいです。
■他、IC-R9500クラスにしか搭載されていない信号強度の絶対値表示機能もあります。IC-R9500は高額すぎる(150万円越え)という各種研究機関や公的機関でも重宝されそうです。
■SDカードに受信/デコードログの保存が可能。外部端子も充実しています。背面には、10.7MHz OUT、REF I/O(基準信号)、I/Q出力、外部スピーカージャック、AF/IF出力、CI-Vリモート端子、USBポート、MUTE入力、LANポート、DC電源コネクター、DC INジャック、Sメーター出力ジャック、AUX、ANT3コネクター、アンテナ端子(M/N)、アース端子があります。
IC-R8600は広帯域を多彩なアナログモード(USB/LSB、FSK、CW、AM、FM/WFM)とデジタルモード(DCR、D-STAR、NXDN、dPMR、P25)でカバー。さらにPCからの操作や、LANを経由した遠隔操作にも対応し、I/Q出力(ファームアップで対応)端子も備え、高度な電波解析などの用途にも使用可能な広帯域受信機です。
《おもな特長》
・10kHz~3GHz※の広帯域を多彩なモードでカバー。
・タッチ操作に対応した4.3インチカラーTFT液晶ディスプレイを採用。
・デジタル波(DCR、D-STARR、NXDNR、dPMRR、P25)の受信に対応。
・電波状況を視覚化するリアルタイムスペクトラムスコープとウォーターフォールを装備。
・PCでの操作およびLAN経由による遠隔操作に対応。
・信号強度の絶対値表示など、プロユースにも耐える充実した機能群を搭載。
※一部周波数を除きます。
IC-R8600写真集(隣に並んでいるのはスピーカー付電源ユニットSP-39AD)



