【特徴】
■1kWのフルパワー・フルデューティでの運用を実現。
従来機IC-PW1では8個の素子(MRF150
MP)を使用していましたが、IC-PW2では、新たに65V系LDMOSトランジスタMRFX1K80HR5を1個搭載。シンプルな構成となり、安定性が大幅に向上しています。
さらに、高効率電源ユニットを採用することで、HF/50MHzオールバンドで、1kWのフルパワー&フルデューティ運用を余裕で実現しています。また、起動直後からフルパワーでの運用が可能です。
■1台のIC-PW2でSO2R(Single operator two radios)に対応。
2台のうち1台が送信中でも、もう1台で同時に受信ができるため、従来のリニアアンプではできなかった、SO2R運用をIC-PW2
なら1台で対応することができます。さらに、インターロック機能※対応機種
※BPF及びエキサイターの性能/仕様、アンテナの設置条件等により、十分な性能を発揮できない場合があります。その場合は、2組のBPFを使用するなどの対応をお願いします。
■DPD技術の採用により、優れた相互変調歪特性、クリーンな送信波を実現※1。
IC-PW2では、アマチュア無線用リニアアンプとしては世界初※2となるDPD(デジタルプリディストーション)をIC-7610における信号処理との組み合わせにより実現。これはリニアアンプが持つ非線形歪みに対し、エキサイターとなるIC-7610からの出力信号に、あらかじめ逆特性の歪みを与えることにより、リニアアンプで発生する歪みを補正する技術です。下記の通り、前モデルのIC-PW1と明らかな差があることがわかります。
※1 IC-7610における信号処理との組み合わせによる
※2 主要アマチュア無線機器メーカーとして。
■2×6アンテナのアンテナセレクターを装備。※1。
6つのアンテナ出力端子と2台のトランシーバーからのRF信号入力端子を装備しています。オートマティックアンテナセレクターにより、2台のトランシーバーから、自在に各アンテナを選択することができるため、リニアアンプが2台あるかのように、運用することができます。異なるバンドのデュアルワッチ®に対応したIC-7610やIC-7851等では、異なるアンテナを使用することで、異なるバンドのデュアルワッチ®が可能です。
■1つのマルチバンドBPFでSO2Rを実現。
従来のリニアアンプの場合、SO2R運用をする際、自局の送信波による受信感度の抑圧を防止するため、2つのマルチバンドBPFを必要としていました。しかし、IC-PW2では、送信するトランシーバーを選択すると、自動的に受信側トランシーバーにマルチバンドBPFを接続するため、1つのマルチバンドBPFでSO2R運用が可能です。
※BPF及びエキサイターの性能/仕様、アンテナの設置条件等により、十分な性能を発揮できない場合があります。その場合は、2組のBPFを使用するなどの対応をお願いします。
■受信BPF等の接続が可能なRX-ANTコネクターを装備。
バンドパスフィルターやプリアンプ、アッテネーターを接続できるRX-ANTコネクターを装備しています。SO2R運用時には、ここにマルチバンドBPFを接続することができます。また、マルチバンドBPFのバンド切り替えは、バンド信号出力端子からの制御が可能。バンド信号出力端子は2系統装備しており、それぞれをINPUT1、INPUT2、送信側、受信側のいずれかに設定が可能。マルチバンドBPFだけでなく様々な外部機器のバンド切り替え等に連動させることができます。
■トランシーバーの操作とIC-PW2の各種設定が完全に連動
※アイコム製トランシーバー(対応機種)の操作とIC-PW2の各種設定が完全に連動。トランシーバーで、周波数チューニングやバンドチェンジを行うと、それにIC-PW2が連動します。即応性が求められるコンテストやマルチバンド運用で絶大な威力を発揮します。
※対応機種
■オートマティック
アンテナチューナーを搭載。
従来機ではバリコン式を採用していましたが、IC-PW2では、メカニカルリレー方式を採用。これにより、再チューニング時は約2~3秒というハイスピードでのマッチングを実現しています。また、チューニング時の不要電波の発射も大幅に抑制することにも成功しています。なお、アンテナチューナーはアンプ動作オフでも動作します。
■タッチ操作対応のカラー液晶ディスプレイを搭載したセパレート対応のコントローラーを採用。
コントローラーはセパレートにも対応しており、本体から最大3m(付属ケーブル使用)離して設置することができます。また、4.3インチの大型カラー液晶はタッチ操作に対応。グラフィカルな表示と相まって、アンテナの選択、各種設定を直感的に行えます。
■その他の特長
・高効率&静音設計のクーリングシステムを採用。
・各部の破損や故障を未然に防止する多方面同時監視式の保護回路。
・SDカードスロットを装備。ファームアップや設定の保存に対応。
・エレメント伸縮型アンテナの制御等に使用可能なリモートAUXジャック端子を装備。
・ワンアクションで優先して接続するアンテナを設定できる、アンテナクイックセレクト機能など。
■リアパネル
【仕様】
周波数範囲 | 1.9、3.5、3.8、7、10、14、18、21、24、28、50MHz、4630kHz |
出力電力 | 1kW(AC200V系使用時)、500W(AC100V系使用時) |
励振電力 | 100W(最大) |
電源電圧 | AC90~132V(単相50/60Hz)
AC180~264V(単相50/60Hz) |
接地方式 | マイナス接地 |
不要輻射強度 | HF帯:-60dB以下
50MHz帯:-70dB以下 |
入力インピーダンス | 50Ω |
出力整合インピーダンス | 16.7~150Ω(HF~50MHz帯、4630kHz) |
アンテナチューナーの整合精度 | VSWR1:1.5以下 |
使用温度範囲 | -10℃~+40℃ |
外形寸法 | 425(W)×149(H)×445(D)mm(突起物を含まず) |
重量 | 約22kg |
|
【付属品】
・コントロールケーブル(約3m)
・同軸ケーブル(約3m)
・ACCケーブル(約3m)
・ミニプラグケーブル(約3m)
・コントローラー用ブラケット ほか
【製品寸法図】
アマチュアコードの精神を広げて楽しい『フリラ&アマチュア無線』の世界をつくろう!
CQオーム8つの取り組み/CQオームはフリラ&アマチュア無線業界のため、下記の8項目に取り組んでいます!
アマチュア無線機の使用について
【1】無線局を開設するには免許が必要です。
アマチュア無線機は、電波法により指定無線設備となっています。
この無線設備を使用して無線局を開設しようとするときは、総務大臣の免許を受けなければなりませんのでご注意ください。
(電波法第4条)
【2】免許を受けずに開設し、又は運用した場合は罰則があります。
無線局の免許がないのに、無線局を開設し、又は運用した者は、電波法により1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
(電波法第110条第1号)
【3】免許を受けるには免許申請が必要です。
無線局の免許を受けるには、免許申請書を総合通信局に提出して、免許の申請を行うことが必要です。
詳しくは総合通信局にお問い合わせください。
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