VX-6のポイント
・やさしくカンタンな操作で高性能・高機能を実現した標準出力5W・144/430MHz帯FMデュアルバンドハンディ。手袋などをしている状態でも操作がしやすい形状の大型ツマミを採用。
・アウトドア運用に適したポリマーカーボネート樹脂とアルミダイキャストによる堅牢構造。JIS7種防浸形に相当する防水設計(水深1mで約30分の水没に耐える構造)
・標準付属の1400mAhリチウムイオン電池で、VHF帯で約7時間、UHF帯で約6.5時間の運用(5Wで送信6、受信6、待ち受け48秒の繰り返し)が可能
・リチウムイオン充電池・専用充電器を付属。外部DC電源入力、オプションの単三乾電池ケースなど、充実した電源系統。
・54kHzから998.99MHzまでのワイドバンド受信。900個のメモリチャンネルと管理しやすい24のメモリーバンク。
・カーステレオのような感覚でカンタンにメモリーの呼び出し、書き込みが出来るDMR(DIRECT MEMORY RECALL)機能。
・さらに使いやすくなったグループでの登山やハイキング時に欠かせない新EAI(EMERGENCY AUTOMATIC ID)機能。FT-60に搭載し好評の機能をさらに簡単に利用できるようにしました。
・ハンディ機でも海外と交信できる話題のVoIP無線システムWIRES-2にもカンタンにアクセス。ノードのコールサインやノード番号をメモリラーするDTMFコードメモリーを新たに搭載。
・ウェイクアップ機能を動作させることにより、電源をOFFにしていても自動的に信号の有無を確認。電池の消費を大幅に低減できます。
・パスワード機能により、第三者の無断使用を防ぐことができます。
・ハンディ機初! ランダムに音と光でモールス信号を鳴らし、その符号をディスプレイに表示できるCWトレーニング機能。
・信号の強さに合わせてアッテネーターを動作させて探る盗聴器発見機能。
・空線信号を消去して静かな待ち受けができる可変型空線スケルチ機能。
・2つのCTCSSトーン信号の組み合わせで、特定の局を呼び出すことができる新ページャー機能。ディスプレイには不在時でも呼び出されたことが表示されます。
・ビープ音とディスプレイ、及びキーボードの点滅で緊急を知らせるエマージェンシー機能。
・温度(標準)表示に加えてオプションのSU-1を装着すれば、気圧・高度の表示が可能。
補足
VX-7の弟分のような感じ。VX-7から同時受信機能と50MHzを削除して新機能を足した感じです。
・VX-7と同じ防水機能・オプションは完全互換。
・過去最高にカンタンなメモリー方法ができました。カーラジオと同じ方法で数字キーの1-0まで10チャンネルの簡単メモリーができます。
・CW練習機能が入りました。暇な時、車の中でCWの受信練習ができます。
・最強のバッテリーセーブ機能ができました。例えば5秒とか10秒に一回電源が入り受信状態に入るが、信号が無ければ再び完電源オフとなる動作です。信号があれば電源オンのにまま受信し続けます。ウェイクアップ機能。
・白色高輝度LEDで、夜間はマグライトのような照明に使えます。
・TV・ラジオ・鉄道・特小・ワイヤレスマイクに使われるチャンネルがあらかじめプリセットされています。
・シガーケーブルEDC5B、外部電源ケーブルEDC6で12Vから直接入力・充電もできます。充電しながら5W運用もできます。
……CQオームより……
スタンダードさんの人気機種、VX-5/MDの後継機種が登場!
長かったですね。VX-7が出てからも、ロングセラーとして売れてきたVX-5/MDですが、さすがに、新製品登場となりました。名前のとおり、やっぱり、VX-5とVX-7の中間という感じ。ただ、VX-5、VX-7にもない新機能も入っているのがポイント。
そうそう、サイズデータ入ってきました。
VX-6 幅58×高さ89×28.5mm突起物含まず 270g全て含む
ちなみに、
VX-5 58×87×28 255g
VX-7 60×96×28.5 260g
です。VX-7と同じ防水性能を持ち、VX-5とほぼ同等のサイズにまとめたという感じですね。
VX-6、触ってみました!
キー周りは一回り大きくなっています。グローブをつけても操作しやすいように……とのこと。確かにダイヤルなども回しやすい。その割に無骨になってないのもいい感じ。ワイルドな雰囲気と繊細な感じがうまくまとまっています。
さあ、機能についても確認してみました。
パスワードロック。
自分で設定してパスワードを作ります。パスワードを入れないと、動作しません。これ、結構、考えどころ。つまり、パスワードを入れずに他人が操作できないというのは盗難防止・プライバシー保護の点から大切なんですが、もしも、パスワードを忘れてしまった時に……という心配もあるわけです。ロック機能を強化すればするほど、簡便さは犠牲にされるわけです。
さて、今回のパスワードロックですが、実は、リセットすると、パスワードキャンセルされてしまいます。メモリーデータなどもクリアされてしまいますから、いろいろなデータを知られたくないという方には、一定の役割がありますが、完全に自分のものとして他人には操作できないように……という役割は果たしません。
続いて、ウェイクアップ機能。
完全に電源オフになった上で、何秒かに一回、所定のチャンネルを見に電源オンになります。電波がなければまたオフ。電波があればオン。さらにその後、何らかのキーを押せば、オンの状態が継続します。広義のパワーセーブになるのかな。
驚くべきは、そのロングライフ。このウェイクアップ機能ならば、最大30日近く電池が持ちます。ただ、30秒に一回しか見にいかないので、実際には、通信の相手方はそのことを理解の上、そのくらいの時間は送信しないと、目覚めない可能性があるわけですね。5秒から10秒くらいのウェイクアップ設定が普通かもしれませんが、それでも8日間くらいは持つようです。これ、意外と使い道があるんじゃないかと思います。
簡単メモリー機能
あ、これ、確かに簡単です。
テキストでは説明しづらいんですが、確かに簡単です。
あまり機能を使わない、チャンネルも一桁くらいしかメモリーしないという方には最適の機能です。VXシリーズは機能が多くて難しいという印象でしたが、この機能でかなり印象が変わりました。
CWトレーニング機能
さあ、個人的にすごく期待しているCWトレーニング機能です。
スピードは、一分間に20文字から200文字。5文字きざみでスピード調整が可能。音はクリアに聞こえます。信号に合わせてライトも光ります。
スピード的には、3級・2級から、実戦まで幅広く対応という感じ。必要にして十分。トーンの高さは変えられません。
モードはいろいろとありますが、基本は、ランダム。
アルファベットだけ、数字だけ、混合、それから、和文という各設定ができます。そうそう、もちろん、画面上に、文字も出ます。和文時には、ローマ字で表記。
abcと順に出るモードはありませんが、画面上を見ながら練習すれば、全く符号が分からない人でも、すぐに耳で覚えられるでしょう。
数分使っただけですが、はっきり言って『とりこ』です。
こういうトレーニングマシン、ものすごく需要はあると思うんですが、これまでなかったんですよね。しかも、ハンディ機にCWトレ機能は抜群に相性がいい。どこか出かけてちょっと暇な時などに練習ができちゃいます。もちろん通勤時にもOK。
ということで、かなりVX-6の面白さにかなり惚れ込んでしまった私でした。
■一般定格
送受信可能周波数範囲 | 送信周波数範囲 144~146MHz,430~440MHz 受信周波数範囲 504kHz~998.99MHz (253~277MHz,380~383MHz,412~416MHz,810~846MHz,860~901MHz,915~961MHzの周波数帯は受信できません) |
送受信周波数ステップ | 5/9/10/12.5/15/20/25/50/100kHz |
電波型式 | F2D,F3E, F2A |
通信方式 | 単信方式 |
周波数偏差 | ±5ppm以内(-10℃~+50℃) |
アンテナ インピーダンス | 50Ω |
電 源 | 定格 DC7.4V(電池パックFNB-80LI使用時),マイナス接地 DC11.0V~16.0V(充電時),マイナス接地 動作可能範囲(外部電源入力) DC5.0V~16V,マイナス接地 |
消費電流 | 受信定格出力時 約150mA 受信スケルチ時 約60mA 受信バッテリーセーブ時 約30mA 電源オフ時(APO) 約0.2mA オンタイマー動作時 約0.9mA 144MHz帯送信時(5W):約1.6A,430MHz帯送信時(5W):約1.8A |
使用温度範囲 | -20℃~+60℃ |
ケース寸法 | 幅58×高さ89×奥行き28.5mm(突起物を含まない) |
本体重量 | 約270g(アンテナ,電池パックFNB-80LIを含む) |
■送信部 送信出力 | 5W(HIGHパワー),2.5W(L3パワー), 1.0W(L2パワー),0.05W(L1パワー) |
変調方式 | リアクタンス変調 |
最大周波数偏移 | ±5kHz |
占有周波数帯域 | FM:16kHz以内 |
不要輻射強度 | 60dB以下(HIGH),40dB以下(L2, L1) |
マイクロホン インピーダンス | 約2kΩ(エレクトレットコンデンサ型) |
■受信部 受信方式 | ダブルコンバージョンスーパーヘテロダイン(AM, NFM) トリプルコンバージョンスーパーヘテロダイン(WFM) |
中間周波数 | 第一IF周波数 47.25MHz(AM, NFM),45.8MHz(WFM) 第二IF周波数 450kHz(AM, NFM),10.7MHz(WFM) 第三IF周波数 1MHz(WFM) |
受信感度 | 0.5~1.8MHz (AM) 1.5μV @10dB SN 1.8~30MHz (AM) 1μV @10dB SN 30~54MHz (NFM) 0.35μV typ @12dB SINAD 54~76MHz (NFM) 0.5μV typ @12dB SINAD 76~108MHz (WFM) 1μV typ @12dB SINAD 108~137MHz (AM) 1.5μV typ @10dB SINAD 137~140MHz (NFM) 0.2μV @12dB SINAD 140~150MHz (NFM) 0.16μV @12dB SINAD 150~174MHz (NFM) 0.2μV @12dB SINAD 174~250MHz (WFM) 0.5μV typ @12dB SINAD 300~350MHz (NFM) 0.5μV @12dB SINAD 350~420MHz (NFM) 0.2μV @12dB SINAD 420~470MHz (NFM) 0.18μV @12dB SINAD 470~540MHz (WFM) 1μV typ @12dB SINAD 580~800MHz (WFM) 1μV typ @12dB SINAD 800~999MHz (NFM) 0.5μV typ @12dB SINAD |
選択度 | NFM, AM: 12kHz/35kHz(-6dB/-60dB) WFM: 200kHz/500kHz(-6dB/-20dB) |
低周波定格出力 | 200mW以上(@7.4V)(8Ω,THD10%) 400mW以上(@13.8V)(8Ω,THD10%) |
低周波出力 インピーダンス | 8Ω |
定格値は常温・常圧時の値です。 |