■FTDX5000シリーズレビュー その1 ヤエス FTDX5000MP 今、巷で話題のFTDX5000MPを使い初めて1か月ほど経ちましたので簡単に私個人の感覚でのレビューさせて頂きます。 出来るだけ写真も、添付しました。※順次画像追加中。 ヤエスのHF機は、真空管のころから熱心なファンの方が大勢いましたが私は今一、好きになれずに(見た目だけですが)他社の無線機を愛用していました。 真空管は、たしかTS520、次にTS930、それからIC756とIC7700など。 HF帯のSSBでお話をしていると今でもFT1000MPの愛用者が多いことに驚かされるほど、人気ぶりですよね。 まずは全体の見た目ですが、意外とスマート?かな。でもステーションモニターのSM5000が付属なのでそれを上に重ねるとそれなりの高さになりますが。 本体、単体ですとこのクラスとしては、高さが低めなのですっきり見えます。 その分横は、IC7700より長いですし奥行きも389mmありますので決して小さいと言うことでは有りませんし重さも21kgも有ります。 一番使用するメインダイアルですが、これは凄いです。 重量感があり、何とも言えない手触り感で、とてもスムーズに回ってくれます。 本体電源を入れて受信ですが、ダイナミックレンジ112dB・IP3は、+40dBm この数値は、現在市販されているアマチュア無線機の中では、最高レベルでは??? ルーフィングフィルターも、300Hzから搭載されていてこれまたとんでもなくすごい。 でも私は、殆どCWは出ないので、宝の持ち腐れかも知れないですが、SSBでもかなりノイズを軽減できますし、DXの弱い電波は、厳しいかもしれないですが国内のラグチュウなら、FMなみに低雑音の中で楽しめることは間違いないです。 VFO AとBのデュアル受信ですが、これも単独でダイアルが付いていて操作も判り易くとても使い勝手が良いです。 VFO AとBの受信回路は全く別なのでカタログ通り、2台の無線機で聞いていると言うのが大袈裟ではない感じです。 オプションが、色々有りますがその中で、RFMチュウニングキット B (3.5MHz・7MHz)用を接続すると、電源を入れた時に直径28mmの大型コイルの中を高密度フェライトコアがモーターで移動するのが判ります。 メインダイアルを回すと、それに合わせて、ゴトゴトと音がして自動でチュウニングしてくれているのが確認できます。 RFフロントエンドの峡帯域化により強力な妨害波を抑えて希望信号を浮かび上がらせると言うのが売りのようです。 もうひとつデーターマネージメントユニットですが、これはとてもおもしろいです。 IC7700も、外付けの外部ディスプレーで、色々な情報を大きな画面に映すことが出来ますが、基本は無線機本体に付いている画面情報を大画面表示というものですがバーテックススタンダードは、今時の無線機(?)のように本体には大きな画面が付いていません。
しかしこのユニット自体が、無線機専用のパソコンという感じで世界地図表示から自社のローテーターコントロール、スコープ機能と色々な情報を、市販の外部ディスプレイを接続することにより表示させることが出来ます。 中でも、無線機に繋いであるアンテナのSWRをグラフにして表示出来るのがとても面白いですし、世界の主要都市(最大8か所)を表示させるとその都市の現在の時間と世界地図上で、太陽が出ているかどうかが一目瞭然で表示出来ます。 日本が現在何時だから、この国の現在時刻は、と計算しなくてもすぐ判るのです。(今の無線機は、見た目が綺麗で、とても楽しく遊べるのは間違いないです。) 今時の無線機は、モービル機でも取説を、熟読するのが大変ですが、この機種も200ページ近い本が有りますので、まだまだ詳細を、理解して使いこなすのにはかなりの時間が掛りますが、現状、取り説片手に楽しんでいます。 送信関係は、10W~200Wまで連続可変でのパワー調整が出来ますので特に問題点は、有りませんし、最上級のクリーンな電波を出せる、クラスA(75W)のボタンも付いていますので、外付けのリニアドライブなどには、良いかも知れません。 次は、SSBでの送信音質を、色々と変えることが出来ますので、モニターしながら、スコープで見てと、自分だけのオリジナル無線機にとカスタマイズできます。 SSBでは、かなりの人たちが自分だけの音作りに色々とこだわりをもっています。 マイクの音質に拘り過ぎると高級無線機が買えるくらいお金が掛るのでほどほどにと思っていますが、FTDX5000MP単体でもかなりの部分で楽しめそうな無線機です。 あまり専門的な内容のレビューではないかも知れませんが、FTDX5000に少しでも興味が有る方の参考になればと思い書かせて頂きました。 他に何か疑問点が有りましたら、CQオームさん経由でお問い合わせ下さい。 私の判る範囲で説明しますよ。(あまり専門的なことは無理ですが。。。) *データーマネージメントユニット(DMU2000) μチューニングユニット(80m・40mバンド用)キットなので自分で組み立てこの他に、1.9MHz用と10MHz・14MHz用が有ります。
FTDX9000MPは、これが3台内蔵されるようです。 レポートその2 ヤエス FTDX5000MP 使用報告 2回目 先日、1回目の使用感を、お伝えしましたが、今回は主に付属関連を、写真でお伝えしようと思います。 FTDX5000MPの全体写真からですが、パソコンラックの流用で綺麗に収納。 *DMU2000と、外部ディスプレー 世界の8都市(任意で選択可能)の現在時間と、世界地図上に夜か昼かを表示。 地図上の暗い部分が日没を表しています。通常は、この画面を表示させています。 *アンテナのSWRも画面上に表示できます。 普通SWRを測る場合は、周波数を合わせて、CWモードかRTTYモードにしてパワーを絞って、他局に迷惑をかけないようにして、SWR値と周波数をメモって、等々結構大変な作業ですが、これがワンタッチで、グラフまで作成してくれます。 この機能は、かなりの優れ物で大変便利です。写真の表は、当局の7MHzアンテナですが、短縮ロータリーダイポールの為、帯域は狭いですが内蔵チューナー使用で運用。 一度チューニングを取ればメモリーしてくれるので、すぐにON AIR出来ます。 *送受信の波形が表示出来ます。送信音声も、FTDX5000内蔵のイコライザーを使用して調整する時も、音をモニターしながら波形を見ながら調整することが出来ます。 *ローテータもモニターに表示して、無線機からコントロール可能です。 今回は、主にFTDX5000の写真と、外部機能についての写真を載せましたので少しでも興味のある方の参考になれば幸いです。 |