キャパシタンスハットNAR-HTエレメント
OHM-5001ATE-R、NAR100用オプションです。この軽量キャパシタンスハットNAR-HTを取り付けると、電気長を長くできます。
ハットエレメントは形状記憶合金製約460mmとなります。
FAQ
……………………………………………………
1.「OHM-5001ATE-Rにオプションのキャパシタンスハットを取り付けた場合、電気長的にどの位の長さになりますでしょうか。」
……………………………………………………
キャパシタンスハットは、単純にエレメントの導体を45cm分長くするのとアンテナとして動作させると大地との(コンデンサとしての動作)容量を持たせます。
コイルの両端にコンデンサを接続すると、見かけ上のコイル成分が多くなったのと同じ効果が得られますが、ロッドをコイルとみなしてこれと似たような動作をさせる事となります。
キャパシタンスハットの場合は大地、あるいはアース側に接続したカウンタボイズとの容量を利用する事になりますので、設置条件によって容量は変わりますので何m長くなるとは言えません。
参考までにちょうど1/4λになる14MHzあたりで5mのエレメント先端に45cmのハットを4本接続し、完全な導体のグランドにてシュミレーションした結果、共振周波数は約2.5MHz下がりました。(周波数によってその比率は変わります)
アンテナは設置場所の条件によってかなり変わるとは思いますので参考程度にお願い致します。
……………………………………………………
2.「5001と、キャパシタンスハット、AH-4と連動させた場合、3.5~50MHzはチューニングが取れそうでしょうか。」
……………………………………………………
可変できるインピーダンス範囲が広ければどのような周波数でもV.SWRを下げる事ができます。(チューナ性能に依存)
ネット上の資料でAH-4を確認した所、7m以上で3.5~50MHzで整合可能となっております。
ロッドは5mなので、5001単独の場合には少し不足しますが、給電ワイヤーを長い物に交換すればある程度電気長は長くできますので、ハットと共に使用する事で運用可能かもしれません。
ちなみにMFJ CG-3000では使えたと聞いています。
……………………………………………………
3.「各バンドでチューニングがうまくいかない場合は、OHM50001~AH-4間のエレメント長で調整することになるという理解でよいでしょうか。」
……………………………………………………
はい、その通りです。ロッド型のエレメントですので、固定式エレメントと異なり、自由に全長を変更でき、インピーダンス調整に使えるのが最大の特徴になります。
電気長が運用周波数にて1/2λ近くになるとエレメントのインピーダンスが高くなりオートチューナの可変範囲外となりますが、このような時にはロッドの伸縮にて対応できます。