性能的にはマッチングをしっかりと合わせたUHV10より悪いと思います。ただ、しっかりと用意周到に工夫をすれば、短縮率の高いモービルホイップよりエレメントが長い分遠くまで飛ぶこともあるかもしれません。商品説明の通り、ATUと組み合わせて使用することで幅広いバンドに出ることができるのはまさにその通りです。ただ、住宅街などノイズが多いところで使用するのであれば、かなりのノイズを覚悟する必要性があります。正直なところ性能的にはカーボン釣り竿アンテナと大して変わらない性能だともいえます。とはいえ、７MHｚのアンテナしかない、限られたバンドのアンテナしかない、など条件下で、ある程度の期間常設し、CWやFT8を主体で幅広く運用したいのであればひとつの選択肢だと思います。埼玉県から北海道小樽市まで、このエレメントとIC-705＋AH705で１８MH帯においてSSBにてQSOすることはできました。

UHV10で使用したところ、調整が非常にスムースに行うことができました。UHV１０は３．５－５０MHｚまでの各バンドをカバーすることになっているアンテナですが、３．５MHｚ帯や７MHz帯を念頭においてカウンターポイズを設置すると５０MHｚではマッチングがとりずらくなるようです。この製品を活用することで、低い周波数帯を念頭に置いた調整をしてもどうやら、製品のうたい文句通りに使用できそうです。とはいえ、ATUをいれないと帯域は狭いままではありますが。